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 建築基準法とミニスカートの幾何学による「35cm丈のミニスカートは絶対安全」という証明で、「階段の上をいる女性のスカートの内部が見えるか・見えないか」について考えました。そして、建築基準法施行令にもとづくと、公共の場所における階段の角度は上限で35度となり、さらに35度以下の階段では「(偶然、階段の角度と同じ数値である)35cm丈より長いスカートであれば、スカート内部の下着を覗かれてしまうことはない」という証明をしました。

 さて、階段ではなくエスカレータならどうなるのでしょう? 私たちが街中にある駅やショッピングセンターといった場所でフロアー間を移動する時には、階段でなくエスカレータを使うことも多いものです。階段の上なら35cm丈のスカートで大丈夫と言われても、さてエスカレータ上ではどうなるのか?という疑問が沸いてきます。 そこで、今回はミニスカートの幾何学でエスカレータ上のミニスカート女性を考えてみることにします。

 実は、エスカレータ上でも「35cm丈のミニスカート=絶対安全となる境界値」なのです。 なぜかというと、階段と同じくエスカレータの勾配にも上限が定められているからです。 建築基準法 施行令129条の12ではエスカレータの勾配は最大で30度となっています。ただし、建設省告示によって、エスカレータの速度が30m以下で揚程6m以下といったいくつかの条件を満たす場合には35度まで許されています。 つまり、公共の場所に存在する可能性のあるエスカレータの最大勾配は(建築基準法施行令で定められている)階段の最大勾配と同じだったのです。

 すると、「勾配角度」と「中身を覗かれないためのスカート丈条件」を三角関数を通じて結びつけるミニスカートの幾何学により、角度上限が35度以下のエスカレータでは「35cm丈より長いスカートであれば、スカート内部の下着を覗かれてしまうことはない」ということがわかるので、結局のところ、エスカレータ上では35cm丈スカートなら安全だということになるわけです。

 階段の場合と同じくエスカレータの場合でも、女性のミニスカートの内側を建築基準法が実は守っていたなんて、とても面白いと思いませんか?決まりの秘密に少しの科学を振りかけてみると、意外に興味深い答が出てきたりするのです。