201205.27
「キンタマ(金玉)マンドウ(満堂)」のナゾを解け!?
中華料理屋などで、壁にたくさん貼ってある「金玉満堂」という”御札”を見たことがある人は多いと思います。 キンタマ?マンドウ…?と何だか口にするにも少し恥ずかしさを感じる、この「金玉満堂」という言葉…一体、どういう意味なのでしょうか?
中国語の「金玉」には、日本語で言うキンタマ(金玉)、つまり多くの男性がおよそ2個ほど抱え持つ「キンタマ」という意味はありません。 男性がぶら下げる(日本語で言うところの)ゴールデン・ボールズは、中国語では「睾丸」です(”睾丸”の方は日本語と同じですね)。 中国語の「玉」は、(たとえば)宝石のように貴重で美しいものを表現する言葉です。 だから、「金玉」は、貴重なもの・美しいもの…それは「金銀財宝プレゼント」のような財宝を指すわけです。
だから、「金玉満堂」という言葉は、決して「男性がぶら下げるキンタマを詰めた蔵!」とか「キンタマとったどー!」というような意味では無くて、「財産が蔵に沢山詰まるように、つまり、豊かになりますように」という「願いごと」なのです。
ちなみに、「金玉満堂」と同じように、「逆さの”福”の字」も壁などに貼ってあることが多いものです。 この「逆さ福」は中国語で書くと「福倒了(福が逆さ)」と書きます。 そしてこの”福倒了”の発音は、「福到了」つまり「(中国語の)福来る」と同じなのです。 というわけで、「逆さ福」は、「発音が同じ」ということを通じて(つまり一種のシャレですね)、「どうか福が来ますように」という(これまた)「願いごと」を書き表したものです。
「金玉満堂」に「逆さ”福”」…意外な言葉に、人の願いごとが込められていたりするのは、何だか面白いなと思いませんか?